年末年始は休診をいただきご不便をおかけいたしました。
今年もどうぞよろしくお願いします。

年明けまたインフルエンザが増えてきていて、インフルエンザB型の方もちらほらいらっしゃいます。
引き続きご注意ください。

さて、トリプタンのコラムの際に少し触れたレイボー®について本日はお話ししたいと思います。

第二の片頭痛急性期治療薬「レイボー®」

トリプタンと同じセロトニン神経系に作用する薬ですが、血管には発現せず中枢神経系(脳など)にのみ発現するセロトニン1F受容体に選択的に作用する薬がレイボー®(ジタン製剤)です。
日本では2022年から使えるようになりました。

トリプタン製剤で認められる血管収縮作用がないため狭心症や脳梗塞などの病気のある方でも安全に使用できます。

またトリプタンの効果が認められない残りの1割の片頭痛にも有効な場合があります。
普段の片頭痛はトリプタンで治まるけどたまに効かない時がある、そのような場合にもトリプタンに上乗せして服用することが可能です。
トリプタンでは服用のタイミングが重要と前のコラムで述べましたが、レイボー®は発症から時間が経っていても頭痛の消失効果が変わらないと報告されています。
トリプタンの副作用が気になる方にも有効である場合があります。

もう一つのレイボー®の特徴は作用時間が長いことです。
特に月経関連片頭痛では頭痛が長く連日続く特徴がありますので、トリプタンより有効な場合もあります。

一方で、眠気や倦怠感、めまいなどの副作用はトリプタンよりも頻度が多いと報告されています。
特に初めて内服される場合に強く出る傾向がありますので、内服のタイミングに注意していただき、1回の用量を減らしてみることも有効な場合があります。
副作用を感じず服用できる方もたくさんいらっしゃいますので、第二の選択肢として重宝しています。

片頭痛治療薬は使い分けが重要です!

実は昨年末にも新しい片頭痛の治療薬が発売されて、今片頭痛の治療はたくさんの選択肢から選べるようになっています。
だからこそ、どのようなタイプの片頭痛で、どんな時に使うか、を意識して薬を使い分けることが重要です。
徳重クリニックの頭痛外来ではたくさんの片頭痛治療薬からその方に合ったお薬をご提案しております。
ぜひ一緒に片頭痛を克服していきましょう!

この「片頭痛の特効薬」シリーズのコラムもまだまだ続きます。
どうぞご期待ください。

<参考文献>
日本頭痛学会(監修) 頭痛の診療ガイドライン2021
日本イーライリリー株式会社、第一三共株式会社 レイボー®製品情報資料


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内科・脳神経内科・循環器内科・小児科
徳重クリニック
院長 池田知雅
神経内科専門医、認知症学会専門医
頭痛外来、もの忘れ外来