こんにちは。
自己紹介の続きということで、今回は私の医師としての駆け出しの頃の話をしたいと思います。

現在の日本の医師臨床研修制度は卒後臨床研修(初期研修、研修医、2年)と専門研修(後期研修、専攻医、3~5年)の2段階です。
かつては研修自体が必須ではなく、卒後すぐに専門科に進むこともあったそうですが、2004年度に始まった医師臨床研修制度により2年以上の臨床研修が必修化され幅広い領域を研修するプログラムで研修先も卒業生自身で選べるようになりました。

私が研修先として選んだのは瀬戸市の公立陶生病院です。
陶生病院は内科研修に力を入れており、15人いた初期研修医同期のうち10人が引き続き陶生病院の内科専門研修に進みました。

陶生病院の内科専門研修では2011年当時はまだ採用する病院の少なかった内科ローテート制を採用していて、内科各科を数か月ずつ回って主治医として入院患者さんを担当し、自分が専門として選択した領域以外の内科についても幅広く学ぶことができました。
陶生病院の内科は以下の7つの専門分野に分かれています。

脳神経内科
呼吸器・アレルギー疾患内科
消化器内科
腎臓内科
内分泌・代謝内科
血液・腫瘍内科
循環器内科

例えば胃カメラをしたり、心不全や不整脈の治療をしたり、肺がんや白血病の患者さんを担当したり。
糖尿病患者さんの教育入院も担当し強化インスリン療法を行ったりインスリン自己注射の導入も行いました。
主治医として患者さんと向き合うことで得られた経験は何物にも代えがたい貴重なものであり医師として成長させられたと感じています。

医学は日進月歩であり今でも日々勉強していますが、研修で学んだ知識や経験が備わっていることで新しいことも理解しやすく、地域のかかりつけ医となった今でも通っていただいている患者さんの専門分野以外の相談や治療についても自信をもって対応できていると感じています。

もちろんより専門的な対応が必要であったり入院治療が必要な場合は連携先の病院へご紹介することもありますが、その際もかつての同僚や顔見知りの先生が活躍していたりするので安心してお願いできます。

神経内科や循環器内科のことはもちろん、それ以外の病気についてもお気軽にご相談ください。