こんにちは。
10月になって長雨もひと段落、秋の空気に変わって季節の変化が感じられるようになりましたね。

10月1日より公費助成での高齢者インフルエンザ予防接種が開始、コロナワクチン接種も開始しております。
この時期になると質問の多い高齢者のワクチンの優先度について、改めて令和8年度版で説明をさせていただきます。
(公費助成の情報は北名古屋市の方を対象とした内容となっています。それ以外の市町村にお住まいの方は各自治体の情報をご確認ください。)

1.インフルエンザワクチン

前回のコラムでもお伝えしましたが、今年は例年になく速いペースでインフルエンザの流行が拡大しています。
今週発表された愛知県、名古屋市のインフルエンザの報告数では前週に引き続き注意報レベルに突入しています。
前週に比べると減っているように見えますが、9/21~27の集計ですのでおそらくシルバーウィークで休診となっていた医療機関が多いためで、実際に患者さんを診ている印象からは増加傾向であると推測されます。

予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力(免疫)がつくまでに2週間~4週間程度かかります。
これは他のワクチンも同様です。
ワクチン接種で発症を完全に防げるわけではありませんが、発症しても高熱が出ない、早く回復するなど軽い症状で済むことも期待できます。
今年は特に早めの接種を強くお勧めします。

高齢者の公費助成での接種は自己負担1200円、期間は令和8年10月1日から令和9年1月31日までです。

2.コロナワクチン

お盆明けくらいから陽性者が増え始め、今でもインフルエンザの患者さんに混じってコロナの患者さんも一定数いらっしゃいます。
全国の定点報告でも増加傾向です。

2020年のコロナ禍以降、流行の山は徐々に小さくはなっていますが、高齢者での重症化率はインフルエンザより高いと報告されています。
肺炎球菌感染症も重症化率は高いですが、患者数では圧倒的にコロナに感染される方の頻度が多いので2番目にさせていただきました。

高齢者の公費助成での接種は自己負担4600円、期間は令和8年10月1日から令和9年3月31日までです。
当院では予約不要で、診療時間内に随時接種を行っております。
詳しくはこちらをご覧ください。

3.肺炎球菌ワクチン

日本人の死亡原因の第5位である肺炎、その成人での肺炎の原因として最も多いのが肺炎球菌です。
肺炎以外にも髄膜炎や敗血症などの侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因となり、いずれも重症化率や致死率が高いことがわかっています。

高齢者の定期接種のワクチンは、令和8年度より従来のニューモバックス®NPから「プレベナー20®」に変更になりました。
5年毎の追加接種が不要で、一度ワクチンを接種すれば効果は一生続くとされています。
詳しくはコラム「令和8年度肺炎球菌ワクチンが変わります」をご覧ください。
冬になって気温が低く、空気が乾燥すると肺炎の頻度も増加しますので、まだ接種がお済みでない方は今のうちに接種しておくことをお勧めします。

公費助成での接種対象者は肺炎球菌ワクチンの接種をしたことがない65歳の方、および60歳以上65歳未満で身体障害者手帳1級相当の臓器・免疫機能障害を有する方です。
65歳になられる方は、誕生月の翌月初旬に北名古屋市から予診票と案内文が届く予定です。
自己負担額は3500円で、接種期間は65歳から66歳になる誕生日の前日までです。

従来のニューモバックス®NPを既に接種していて今後追加接種が必要になる方も、追加接種が不要な結合型ワクチンに切り替えての接種をお勧めします。
その場合はプレベナー20®の他に、よりカバー率の高いキャップバックス®も選択肢となります。
任意接種の場合はプレベナー20®が12000円、キャップバックス®が14000円です。

3.帯状疱疹ワクチン

肺炎球菌ワクチンと同着3位で帯状疱疹ワクチンを挙げさせていただきます。
こちらは接種期限が近付いているため要注意です。

帯状疱疹は発症後に速やかに治療すれば、肺炎球菌のように致命的になることは少ないのですが、帯状疱疹後神経痛や神経障害を合併してその症状が長く続くことがあります。
また年齢とともに発症率は高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると報告されています。

接種するワクチンは生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス®)から選べます。
それぞれの特徴は以前のコラムで説明した通りですが、費用が許せば10年経っても7割の発症予防効果のある不活化ワクチンをお勧めします。
ただし、不活化ワクチンは2か月以上の間隔をあけて2回接種する必要があります。
2回目が公費助成での接種期間:令和9年3月31日を過ぎてしまうと2回目は全額自費になってしまいますので、ご注意ください。
不活化ワクチンでの接種を検討されている方は遅くても年内に1回目の接種を済ませていただくことをお勧めします。

公費助成での自己負担額は生ワクチンで2500円、不活化ワクチンで1回6500円×2回で合計13000円です。
また公費助成での帯状疱疹ワクチン接種の機会は、一生涯で一度きりですので、検討されている方は忘れずにお申し込みください。
(65歳の方でも、今年度を逃すと2030年以降は対象にはなりません。)

当院ではすべてのワクチンが接種可能です

もちろん、当院では今回ご案内したワクチンすべて接種可能です。
インフルエンザとコロナは予約不要で当日受付時に専用の予診票をお渡しいたします。
帯状疱疹と肺炎球菌はあらかじめ電話もしくは受付窓口でご予約いただき、市から届いた予診票に必要事項を記入し当日お持ち下さい。

ワクチンの種類によって、接種期限が異なりますのでご注意ください。
余裕をもってワクチンの接種スケジュールを立てられることをお勧めいたします。

<参考資料>
北名古屋市HP 「大人の予防接種」
厚生労働省HP 「予防接種・ワクチン情報」


北名古屋市 徳重・名古屋芸大駅徒歩3分
内科・脳神経内科・循環器内科・小児科
徳重クリニック
院長 池田知雅
神経内科専門医、認知症学会専門医
頭痛外来、もの忘れ外来